2025年春、中国→カザフスタン→ウズベキスタンの旅6日目(2025-04-24)の記録です。 この日は伊寧(イーニン)からバスに乗ってホルゴスで陸路国境を越え、カザフスタンはアルマトゥへ移動します。 人生初の陸路国境ということで、感慨深い1日になりました。
今回の旅全体のまとめはこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com
前日の旅行記はこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com
チケット購入について


旅行記の前に、伊寧(イーニン)→アルマトゥの国際バスのチケット購入について。 前日のサリム湖へのチケットと同様、wechatの公式アカウント「伊犁州汽车客运总站」の「在线购票」から事前に時刻や残席数の確認、購入が可能です。だいたい直近数日〜1週間分しか表示されないようです。私はここで事前に購入しておきました。
- いわゆる身份证は不要(パスポート可)。
- 電話番号が必要。私は中国の電話番号を入力したので、日本の電話番号で通るかは不明。SMSで乗車用QRコードへのリンクが送られてきます。
- 支払いはwechat pay
- 上記QRコードで改札は通過できますが、後述するように国際便は紙チケットも必要とのことで、バスターミナル窓口で紙チケットを受け取った方が良いかと思います。
ちなみに「(经都拉塔)」と表示される場合は霍尔果斯(ホルゴス)ではなく都拉塔という別の国境を経由するようです。
バスターミナルまで


前日に同じく朝早いので、再び前日と同じお店で朝食をテイクアウトしました*1。 旅先で良さそうなお店があったら、他を探すのが面倒になって何度も行きがちな人間です。
これは前日もあったのですが、バスターミナルに入る手前で「去阿拉木图吗?」(アルマトゥに行きますか?)と何人かから声をかけられました。 正直にアルマトゥに行くと答えたら、両替できるよと言われたのですが、ターミナル外の両替商が信頼できるか分からなかったので、見送りました(ちなみに提示されたレートは1RMB = 70KZT)
eチケット(QRコード)で改札を通過し、テイクアウトしてきた朝食をいただきます。
あまり時間に余裕がなくて味わえなかったのが残念。
さーてバスに向かうかーと思ってスタッフさんにバスの所在を訊いたところ「紙チケット取った?」と確認されました。 eチケットでええんちゃうの?と思ったのですが、スタッフさん曰く後で国境あたり?でチェックされるらしく、必要とのこと。窓口でパスポートを見せればもらえるとのことだったので、いったん改札を出て窓口でもらってきました。危ない危ない。あとついでにトイレ(改札外)も行ったのですが、前日に続き、ここのトイレは厳しい。。。
乗り場に向かうと、アルマトゥ行きのバスが4台も並んでました。
どれに乗るのが正しいか一瞬分からなかったのですが、eチケット(QRコード)にバスのナンバーが書いてあったので、すぐにわかりました。
自分が乗る便はこちら。
バスで2か国の国旗が並んでるの、陸路国境を感じさせて良い。
島国に生まれ育った身としては、人生初の陸路国境にかなりワクワクします。
ここでも両替商のおっちゃん(さっき建物外で会った人と同一人物な気がする)が登場したので、両替をお願いしました。 なんとwechatpayで人民元を払って現金でテンゲを受け取る方式。1000元を70000テンゲに両替しました。 ちなみに、両替だけでなく、電源の変換プラグの販売もしてました。
ということで乗車! なお、リュックはトランクに預けました。
経験上、中国の長距離バスは、座席番号が指定されていても実際は自由に座るケースが多かった気がするのですが、こちらのバスは指定通りの座席に座るようです。 先頭が展望席で私は2列目だったのがやや悔しい。。。
遅れた人を待っていたようで、定刻9:30から20分ほど遅れて発車しました。
ちなみに車内の時計はカザフスタン時刻*2。
乗客は中国語話者が多かったですが、カザフスタンのパスポートを持っている人もそこそこいました。
道中
体調いまいちで軽く寝てたので、写真少なめです。
中国側
出発早々、乗務員さんが手続きのために身份证やパスポートを回収していきました。ただし、私はややこしいコーナーケース*3のため、とりあえず後で対応することになりました。
しばらく田園風景の中を走った後、
ホルゴスのビジターセンター?でいったん停車。
トイレ休憩兼乗務員さんの方で何かの手続きだったのですが、乗客は特に何も対応することはなく、待ち時間でした。
そこからまた少し走ると、何やら建築ラッシュに湧く光景を眺めて
次の停車地点に。
私は保留になってた手続きのためにここで降りて窓口に説明に行きました。
なんだかんだでいろいろと説明したのですが、コーナーケース過ぎるので詳細は割愛。
売店(上の写真で右側に写りこんでいるところ)の看板には中国語とロシア語(たぶん)が並び、国境近くであることを感じさせます。
なお、同じバスに乗ってた人はここの売店で両替してました。レートは出発時と同じ1RMB = 70KZT。
なお、ここから追加で乗ってきた乗客もいました。ということで、たぶんここはホルゴスのバスターミナルな気がします(ちゃんと地図みとけばよかった。)。
中国出国
ということで、ついにやってきました、いよいよ国境! *4
乗客はここで荷物を全て持っております。 荷物を検査機に通した後、出国審査に並びます。
出国審査ではレーンでいろいろ(職業とか居住地とか旅程とか)訊かれた後、見事別室送りになりました。 陸路国境が初であるのに加え、出入国での別室送りも初だったのでビビりました。 別室では、手荷物開けて全部チェック、書類(eビザや鉄道チケットやホテルの予約の控えとか)とかは何の書類かを訊かれて、スマホの中身は写真なども確認してました(なお、やりとりは全て中国語)。 と言っても高圧的な感じではなく、淡々と手続きが進んでいく感じで、最後の方には「荷物ぐちゃぐちゃにしてすまんね」と言われたり、終わった後は「ご飯食べた?まだだったら食堂で食べてく?」とお誘いを受けたり。 私の場合は時間にして30分から1時間くらいだったかと思います。
さて、せっかくご飯のお誘いを受けたのですが、バスの他の乗客を待たせてるので、急いで出口に向かいます。 幸いバスはまだいて*5、案の定私が最後の1人だったので、周りのお客さんに「待たせてすみません」と言いながら乗り込みました。
カザフスタン入国
ここでも乗客は再び荷物を持って降ります。
入国審査エリアでは、大きなシェパードが何頭か元気に走り回っていました。でも威圧的な感じではなく、犬同士でじゃれてて可愛いかったです。 犬が可愛かったからかバスの乗客が写真を撮ったのですが、カザフスタンの兵士?に撮るなとジェスチャーでやんわり示されて、その場で写真削除してました。
入国審査では特に何も聞かれず、パスポートを渡して写真を撮って、あっさり通過しました。
昼食
開けた景色の中をひた走ります。
出国審査の出口で自転車の人も複数見かけたのですが、こんな茫漠とした大地の中を自転車という人力で旅する気力には恐れ入ります。
まさにmiddle of nowhereという言葉がぴったりな景色ですが、しばらく走るとレストランがあり、ここで昼食休憩になりました。
人影もまばらな土地かと思うのですが、営業してくださってて本当にありがたい。
メニューはこちら。
私はキリル文字はギリ読める(音は分かるけど、ロシア語もカザフ語もほとんど単語を知らない)のですが、個人的にはこのメニューけっこう面白かったです:
- 中国語からの音写(というか外来語)と思しきものがいくつもある :
- 2行目 : ГУЙРУ / 过于肉
- 3行目 : СУЙРУ / 碎肉
- 6行目 : ЖУСАЙ / 韭菜
- 7行目 : ДИН-ДИН ЦОМЯН / 丁丁炒面
- 「肉」に対して、ロシア語のМЯСОと、カザフ語のЕТが両方使われている。
私は体調イマイチ食欲イマイチなので、軽めにМАНТЫ/包子にしました。
てっきりカザフ風のものかなと思いきや、中華風の見た目。あとお箸が出てくるところも中国寄りですね。
ちなみに、本当は4個だけど在庫が足りなくて3個とのこと(その分値段も3/4になってるし、食欲もいまいちだったのでちょうど良い。)。
隣席で少し話した女子2人は、「絶対食べきれないから」ということで、ラグマン1皿を2人で分けて食べてました。 量を見たところ、体調万全な私も絶対食べきれない量でした。(私これでも日本ではけっこう食べる方だと思うので、大陸のご飯の量の基準、だいぶ多い気がします。)
カザフスタン側
アルマトゥに近づくにつれ、段々と緑が増えてきました。
曇ってる上に写真もイマイチで分かりにくいですが、街が見えてくると、背後の天山山脈(たぶん)がだいぶ目立っていました。
松本や甲府に近いものを感じます。
ほどなく市街地に入ります。
昼食のお店のメニューはロシア語(たぶん)/中国語併記でしたが、ここまでくると当然もう中国語はなく、看板もほぼ全てキリル文字(と言いたいところですがラテン文字もそこそこありますね。)。
陸路をひた走っているうちに、前いた街と次いた街とで言語が切り替わっていくの、陸路国境を感じさせてくれて個人的には好きな体験です。
願わくは国境近辺の街で文化が少しずつ変わっていくようなグラデーションも感じたいところですが、今回はそのへんすっ飛ばしてアルマトゥまで来ているので、それはまた今度の機会にします。
ということで、現地時間16時半前、アルマトゥはサイラン・バスターミナルに到着ですー!
出発が中国時刻で10時過ぎ(カザフスタン時刻7時過ぎ)だったので、9時間半近くの旅、人生初の陸路国境越え、ということで貴重な経験でした。
アルマトゥ
バスを降りると早速タクシー運転手さんたち多数がタクシーの勧誘に現れましたが、「yandex go」と言って断りつつ、ここで初めてのロシア語会話:「Где туалет?」(トイレはどこですか?)と訊いたところ、運転手のお兄さんはロシア語ではなくジェスチャーで返してくれました。複雑なロシア語はわからんのでありがたい。
親切にもカザフ語、ロシア語、英語の3言語表記。
ちなみにトイレは有料でした。
近くにSIM屋もあるそうですが、私は事前にeSIM*6を準備してあったので、これでyandex goを呼んでホテルに移動します。 去年ウズベキスタンを旅したときはyandex goはcomfortにしていたので、今回もそうしました。 が、こちらではかなりきれいな車が来てしまい、自分には高級すぎたな、というのが正直な印象です。
ホテルチェックイン後、近くのスタローヴァヤ(食堂)、qaganatで夕食です。
並んでいる料理から選んでいくスタイルです。
指差しで注文できる、という話も聞いていましたが、普通にいろいろと訊かれます。
ロシア語ほぼ全くできない身としてはやや焦りましたが、まごついてたら、隣の青年が英語でサポートしてくださいました。ありがたい。
右下のグラタンのような料理は油やや多めですが、それ以外はあっさりしていて、新疆の料理よりもだいぶ胃に優しい印象です。
翌日に続きます。