世界史ときどき語学のち旅

歴史と言語を予習して旅に出る記録。西安からイスタンブールまで陸路で旅したい。

西安の地下鉄の乗り方 + 西安咸陽国際空港から市街地へのアクセス(地下鉄)のメモ(2023年)

概要

2023年シルバーウィークの旅で、西安の空港から市街地へのアクセスや、市内観光などで西安の地下鉄を利用しました。 この記事には、西安地下鉄の乗り方を軽くメモしておきます*1

西安から河西回廊の旅そのもののまとめはこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

西安咸陽国際空港の地下鉄乗り場

以下、第3ターミナル(T3)から地下鉄駅に行く例です。 T1, T2, T3は「机场西站」(空港西駅)を利用することになります。T5は「机场站」(空港駅)が最寄りになるようですが、私が訪問した時はこの駅は開業していないようでした*2

空港に停車する地下鉄は14号線で、乗り換えなしで高速鉄道駅の「西安北站」(西安北駅)まで行くことができます(所要時間はだいたい30~40分くらいだったと思います。)。また、西安北站で地下鉄の路線を乗り換えて、さらに市中心部に行くことができます。

空港では「地铁」の案内に従って進みます。

地下鉄空港線は14号線なので、この案内の通りに進めば地下鉄駅に着きます。

西安の地下鉄の乗り方

運賃の支払い方

券売機は保安検査場の手前にあります。 乗車券を買う場合、保安検査を受ける前に買う必要があるので要注意。

地下鉄運賃の支払い方法は(私の知る範囲で)次の3通りがあります :

  • (1) 券売機で単発の乗車券を買う : 一番シンプルだと思います。私は何度かこの方法で乗りました。
  • (2) プリペイド式のカードにチャージする : 私は利用していませんが、何回も乗る場合は便利かもしれません。ただ、(3)が設定できればそちらの方が簡便かと思います。
  • (3) QRコードスマートフォンで表示して乗車する : AlipayやWeChat Payのミニプログラムなどに登録/設定し、これらのアプリからQRコードを改札にかざして乗ることができます*3

(1), (3)を実際に利用したので、この2点について以下にもう少し詳しく書きます。

券売機で単発の乗車券を買う

上の写真が券売機の画面です。"English"のボタンがあるので英語にも切り替えられるようですが、中国語のまま利用しました。

左上の「选择张数」で切符の枚数を選択できるようです。私は何も選択せずにそのまま進んだのですが、デフォルトは1枚のようです。

路線図を見ながら、画面上部のボタンから、行き先駅のある路線を選びます。

当該路線の路線図が表示されるので、ここで行きたい駅を選択します*4

確認画面が表示されます。出発駅、到着駅、枚数、金額を確認しましょう。

問題なければ支払いです。現金決済の場合は「现金支付」、QRコード決済の場合は「扫码支付」を選択して進みます。「数字人民币」はたぶんデジタル人民元のことだと思うのですが、さっぱりわからず。。。

私は事前にAlipayを設定済み*5だったので、「扫码支付」を選択しました。券売機の画面上にQRコードが表示されるので、これをAlipayのアプリで読み取って支払いました*6

支払いが無事完了すると、カード式の乗車券が出てきます。

乗車用のQRコードを設定する

改札前にどどーんと乗車用QRコードの設定方法の案内があります*7。 ざっと見たところ、Alipayのミニプログラム、WeChatのミニプログラム、西安地下鉄アプリと、いくつか方法があるようです。

なお、本人確認を完了していないと使えないこともあるようです*8。 私はWeChatのミニプログラムを利用しました。設定時のスクショをとっていないので詳細は略。

とても細かいtips : WeChatの場合、「西安地铁」ミニプログラムは登録に中国の電話番号が必要だった*9のですが、「乘车码」ミニプログラムは中国の電話番号なしで利用が可能でした。

改札

単発の乗車券を買った場合は、改札機上部の丸い形の部分(「请刷卡」と書かれています)に乗車券をタッチすれば改札を通れます。 QRコードで乗車する場合は、その手前の「二维码扫描」と書かれた部分にスマホ画面のQRコードをかざせば通れました。

乗車

ホームは、私が見た範囲では全てホームドアがありました。

ホームドア上部には行き先表示があり(写真左上参照)、乗車時に迷わずに済んで助かりました*10

座席は写真で見ても分かる通り、硬いものでした。ただし、すべての路線でこうなのかは確認していません。

車内のディスプレイで行き先と現在地の表示が見れます。 既に止まった駅は赤、次の駅は黄、それ以降の駅は緑で表示されるようです。

こちらは確か、停車駅が近づいた時の表示。

車内放送は「まず終点駅を述べて、その次に次の停車駅を述べる」というスタイルだったと思います。英語もありました。

下車

改札を出る際、QRコードは改札機にかざせば通れます。

単発の乗車券の場合は、少し注意が必要で、手前の「投票口」と書かれた部分にカードを差し込んでカードを回収してもらいます。

*1:あくまで筆者の経験をメモしたものであり、網羅的な記事とすることは意図していません。既にweb上などに整理された解説記事がある(たとえばこちらの西安の地下鉄|現地ガイドの2023年路線図&乗り方ガイド | 世界散歩など)ので、本記事はそれらを補うもの、程度のつもりです。

*2:券売機や駅の路線図などに「暂未开通 Not available」と書かれていました。

*3:Alipay, WeChat Payの決済QRコードそのものではなく、別途設定して表示するものです。

*4:もしかしたら最初の画面で直接駅を選択できたかもしれませんが、試していないのでわからないです。

*5:日本発行のVISAカードを紐づけました。

*6:このとき、中国のSIMでインターネットにつないでいました。西安では試していないのですが、後日蘭州の地下鉄で同様の支払いを試みた際、airaloの回線では失敗し中国のSIMの回線だと成功した記憶があります。同様に、海外で用意したSIMや、VPNを利用しているときは支払いが失敗するかもしれません。

*7:ここじゃなくて券売機の前においてほしかった気はします。改札前だと既に乗車券を買った後なので...。いや、でももしかしたら私が見逃しているだけかも?

*8:私はこの時点ではAlipayの本人確認が完了していなかったので、使えなかった記憶があります。

*9:登録時に電話番号が要求され、日本の携帯電話番号を入れるとフォーマットに問題ありとして弾かれた記憶があります。

*10:以上2枚の写真は、後日、6号線の广济街駅で撮影したものです。空港から市街地へのアクセスの際に撮影したものではありません。