世界史ときどき語学のち旅

歴史と言語を予習して旅に出る記録。西安からイスタンブールまで陸路で旅したい。

トルコ国鉄(TCDD)のweb予約方法と乗車方法のメモ(2023年)

2023年のゴールデンウィークのトルコ旅行で、トルコ国鉄(TCDD)を利用しました。 日本から事前にweb予約/決済してそのまま乗ることができ非常に便利だったので、予約方法と乗車方法をメモとして残しておきます。 基本的には自分向けのつもりですが、日本語での情報が最新*1のサイトについてはあまりないようなので、どなたかのお役に立てれば幸いです。

なお、本記事の内容は、あくまで私が実際に載った区間*2についての2023年4月時点の情報です。異なる路線の場合、ここで書いたことがそのまま成り立つかはわかりません。また、今後私がトルコを再訪しない限りは、更新の予定ありません。必ずご利用される区間についての最新の情報を確認されるようにお願いいたします。

トルコ旅行のまとめはこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

webでの予約方法

予約サイト

以下の、TCDDの公式予約サイトから切符の検索/予約/支払いができます*3

bilet.tcdd.gov.tr

2023年4月時点では、このwebページの表記はトルコ語のみのようですが、google chromeの翻訳機能を使ったところ、特に困らず利用できました*4

便を検索する

https://bilet.tcdd.gov.trのトップページ(下の画像)のNeredenに出発地、Nereyeに行き先を入れて、日付と人数を選択して"Sefer ara"をクリックするだけで、便を検索することができます*5

検索結果は次のような画面です。なお、以下では、google chromeで英語に翻訳したものの画像を用います。

注意点として、あまり先の便だと検索しても表示されない、という点が挙げられます。具体的には、私が利用したAdnan Menderes Havalimanı → SelçukとSelçuk → Denizliの便は乗車日の約2週間前にならないと検索結果に表示されませんでした*6

座席等を選ぶ

検索結果から乗りたい便を選択すると、以下のような画面が表示されます。

切符の種類と車両の種類を選択できる画面のようなのですが、今回はそれぞれ1種類ずつしかないので、特に選択の余地はなし。そのまま"select"をクリックします。

ここでContinueをクリックすると、座席選択画面に進みます。

座席選択時に注意が必要なのが、性別。画面には既に予約済みの座席の乗客の性別が表示されています。 上の画像だとガラガラで分かりにくいので、別の画像を例として掲載します。

座席選択時には、異性の隣の席は選択できません*7*8

座席をクリックすると、性別の選択を求められます。 google chromeの翻訳が効いていないですが、アイコンから察せられる通り、Kadınが女性、Erkekが男性です。

ちなみに、google chromeの翻訳を通していると座席選択時にwebページの挙動がおかしくなることがたまにあったので、いったん翻訳を切っておいた方が安全かもしれません。

座席を選択し終えたら、画面を下にスクロールし、"Complete selection"をクリックして次に進みます。 なお、座席選択から10分以内に決済まで終える必要があるようです。google chromeで翻訳していると、画面上の残り時間が更新されないので、要注意(翻訳を切れば最新の残り時間が見れます。)。

予約と支払い

次に、乗客情報の入力。

トルコ国籍の場合は国民IDのようなものの入力を求められますが、"I am not a Turkish citizen"にチェックを入れてパスポート番号を入力すれば大丈夫でした。 また、"Submit ticket information"にチェックを入れてメールアドレスを記載しておけば、チケットが当該メールアドレス(PDFファイルとして)送られてきます。

入力を終えて"Continue"をクリックすると、最後に決済情報入力画面が出てきます。

カード情報*9を入れて"Pay"をクリックし、以下の画面が出れば完了です*10

上に書いたように、"Submit ticket information"にチェックを入れてメールアドレスを記載しておけばチケットがそのメールアドレスに送られてきますし、この画面の"Ticket Print"からチケットのPDFファイルをダウンロードすることができます。

乗車

セルチュク駅にて。下車後に撮影。

改札

私はAdnan Menderes HavalimanıとSelçukから乗車しましたが、いずれも乗車前には改札などはなく、乗車後に車内改札でチケットの2次元コードを車掌さん(?)が機械でスキャンして終わりでした。 2回の乗車で(1)チケットのPDFを紙に印刷したもの、(2)チケットのPDFをスマホ画面に表示したもの、をそれぞれ試してみましたが、いずれも問題ありませんでした。

なお、今回はパスポートの確認は求められなかったと記憶していますが、確認を求められた際に出せるようにしておいた方が無難かとは思います*11

車内放送

車内放送は(少なくとも次に止まる駅を案内する自動音声は)トルコ語と英語で行われていました。

覚えているのは、駅を出てから次の停車駅の案内として"Sonraki istasyon ~. The next station is ~."と、停車駅が近づいてきたときの"~ [y]{a|e} geliyoruz. We are coming to ~."

車内販売

たまに飲み物や軽食(パン)の車内販売がありました。具体的には、"Simit, çay, sıcak su, ayran ..."などと超早口でまくしたてながら車内を歩いている方がいるので、適宜呼び止めて買いたいものを頼めば良さそうでした*12

セルチュク駅にて。車内販売のために用意されていたと思しきスィミット。

最後に

トルコの都市間移動といえば長距離バスが主要な移動手段かと思いますが、鉄道も選択肢に加えると、予定が柔軟に組みやすくなるかもしれません。個人的には、予約から乗車までとてもスムーズに感じられたので、今回乗った区間の移動にはおすすめです*13

なお、高速鉄道や夜行列車、国際列車はこの記事で書いたものはまた勝手が違うかもしれません*14。もし近年実際に乗車された方がいらしたら、気が向いた折にでもどこかに情報を書いていただけると大変ありがたいです*15

*1:2023年4月時点

*2:Adnan Menderes Havalimanı → Selçukと, Selçuk → Denizliの区間で利用しました。

*3:なお、TCDDそのものの公式サイト https://www.tcdd.gov.tr/からE-BİLETのリンクをクリックするとhttps://ebilet.tcddtasimacilik.gov.trに飛ばされるし、google検索で「tcdd bilet」で検索してもトップヒットは左記のサイトなのですが、ここのサイトの画面左側の画像(少し待つと切り替わる)で"Web Uygulaması Yenilendi!"(google翻訳曰く「Webアプリケーションがリニューアルしました!」)と表示され、bilet.tcdd.gov.trに案内されます。

*4:英語に翻訳して利用しました。日本語に翻訳した場合の精度は確かめていません。

*5:往復ではなく片道での購入を前提にしています。往復で購入する場合は、Tek YönではなくGidiş - Dönüşを選択すれば良いかと思いますが、私は試していません。

*6:ただし、夜行便はもう少し先まで表示されていました。

*7:正確には、座席選択後の自分の性別を選ぶ段階でエラーが出ます。

*8:今回は1人で乗車したのでわからないのですが、複数人をまとめて予約する場合は男女隣り合わせも可能かと思われます。でないと家族連れとかが困りそうなので。。。

*9:私は日本で発行したVISAカードを利用しましたが、特に問題なく決済できました。

*10:メールアドレスと予約番号は雑に塗りつぶしてあります。

*11:要出典。

*12:といっても私は利用しなかったので、この記述の信頼性は低いです。

*13:Selçuk → Denizliでは少し遅延がありましたが、3時間半の予定だったのが15分程度遅れた程度なので、大きな問題ではなかったと思います。

*14:特に国際列車

*15:アンカラアナトリア文明博物館に行きたいと思っていてアンカライスタンブール間の移動には高速鉄道が便利そうだし、陸路でイランとトルコの国境を越えたいと思っているので。