世界史ときどき語学のち旅

歴史と言語を予習して旅に出る記録。西安からイスタンブールまで陸路で旅したい。

2023年トルコ旅行記 6日目 コンヤからギョレメへの移動とカッパドキア観光

2023年のゴールデンウィークのトルコ旅行6日目(2023-05-01)の記録です。

トルコの観光地として随一の知名度を誇るカッパドキアを歩きます。 今回は歴史よりは大自然の景観を満喫する方に主眼を置いています。地質学などをかじっていくとより楽しめたかと思います。残念ながらその素養がないため、今回は文章は少なめで、参考文献の引用などもありません。

なお、上のgoogle mapに観光地などを表示していますが、google mapのカッパドキア周りの観光地の位置情報はだいぶ間違ったものもあるので、要注意。地球の歩き方などを見るのが安全かと思います。

トルコ旅行全体のまとめページはこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

前日の旅行記はこちら amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

コンヤからギョレメへ移動

朝6時発の長距離バスでギョレメに向かいます。 バスの予約と乗車方法については前に書いたので、そちら参照。 amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

まず、ホテルのフロントでタクシーを呼んでいただき、オトガルに向かいました。 前日の記事にも書いた通りコンヤのオトガルは中心街から離れており、かつ、この時間にトラムが動いているかどうかも怪しかったので、タクシーを利用しました。 だいたい30分くらい(ただし記憶が怪しい)で、135TLでした*1

朝食を食べそびれたので、オトガル待合室内の売店でスィミットを買いました。

バスはほぼ定刻通りに出発。

軽食もいただきました。

朝日の下、アナトリアの大地をひた走ります。 日本ではこういった大平原を見る機会があまりないので、乾燥地域の景色を眺めるのが好きです*2

時折、菜の花畑のような光景も見えました。

9:50頃(定刻より20分遅れくらい)に、ギョレメのオトガルに到着しました*3。 オトガルと言っても、これまで訪れたデニズリやコンヤのオトガルに比べると小さなものでした。 なお、ここでドルやユーロからの両替ができました。

すぐ近くに、ATMも並んでいました*4

そして、お待ちかねの奇岩。 バス車内から既に見えていましたが、オトガル近辺でも眺めることができました。

ブランチ

朝食がスィミットとお菓子だけでは足りなかったので、オトガル前でブランチを食べることにしました。

メルジメッキ・チョルバスと、鶏肉のサチタヴァ。

ちなみにお値段は265TL。観光地価格の洗礼を受けました。インフレが進んでるから、今はもっと高いんだろうな。。。

地下都市とウチヒサル

タクシー

さて、カッパドキアを個人で回ろうとすると移動がなかなか大変。

最初はこちらのブログを拝見して、ドルムシュで移動しようかと思いました。

ca-voir.com

ただ、やはり柔軟に移動したいなということで、タクシーを利用することにしました。

ぼったくりも多いと聞いていたので、オトガル前のタクシー乗り場から乗車し、メーター制ということと単価を乗車前に確認しました*5

なお、この日乗車したタクシー運転手とは簡単な英語で会話できました。(翌日乗ったタクシーの運転手は英語ペラペラでした。)

ギョレメパノラマ

早速、地下都市の方面に向かいますが、途中でギョレメあたりを一望できるパノラマスポットがあるということで、車を止めてくれました。

既にして絶景。これからハイキングでこの景色の中を歩き回れると思うとワクワクします。

むき出しになった土がこの景観を作り出していますが、一方で周りに植物自体はそれなりに生えているので、土がむき出しになった箇所は侵食が進みやすくて植物が定着しにくいからこうなってるのかな、と推察します(素人のあて推量。)。

下の写真、右奥に見えるのがウチヒサル。

実は「歴史メインの旅のつもりだし、カッパドキアは行かなくても良いかなー」と計画段階で一瞬思っていたのですが、来てよかったです(満足するのが早い。)。

デリンクユ地下都市

眺めを満喫した後、地下都市に向かいます。

カッパドキアの地下都市で主要なものはカイマクルとデリンクユの2か所が知られており、ギョレメから近いのはカイマクルです。 一方、地下都市の規模としてはカイマクルよりデリンクユの方が大きい(タクシーの運転手さん情報)ということで、デリンクユを観光することにしました。

地下都市の観光情報は ca-voir.com などが詳しいです。

基本的に狭く、暗いところが多く、写真があまり上手く撮れなかったので、写真は少なめ。

  • Museum Pass Türkiyeで入れました。
  • 内部は暗いところが多いです。登山用のヘッドライトを持っていった*6のが役に立ちました。
  • 深く考えずにバックパック(35L)をかついだまま観光しましたが、内部は狭いので要注意(すれ違いができないくらい狭いところも多かったです。)。これくらいのバックパックなら問題ありませんでしたが、大きい荷物があると動きにくいと思います。

こちらはデリンクユ地下都市の中ではかなり広めの通路。 幅が広いためか、掘り出すときに中央に柱を残しているのが興味深いです。

こちらは教会(と解説パネルに書かれていました)。写真少し奥で左右に空間が広がっており、上から見た平面図が十字架の形になっていることが分かります。

巨大な地下都市を長い年月をかけて人の手で削り出したことを思うと、気が遠くなります。 また、排水はどうしていたのか、明かりは何を利用したのか、などなども気になりました。

ちょっとゆっくり眺めたので、1時間~1.5時間ほど滞在したと思います*7

ウチヒサル

デリンクユからウチヒサルに戻り、ここでタクシーを降りました。お支払い額は1400TLでした。

ウチヒサル城の中に入ってみました。 useum passの対象外で、入場料が別途必要。このときは100TLでした。

無料で入れる区画もありますが、床に下のフロアに通じる大穴が開いたりしているので、要注意。

建物内部には展示などもあるのですが、おそらく上からの絶景が一番の見どころなのではないかと思います。

すぐ下の写真の中央、遠くにうすぼんやり見える白い山は確かエルジェズ山。

ハイキング

ピジョンバレー

さて、ここからはいよいよハイキング。 まずはピジョンバレーに向かいます。ハイキングコースへ入り口への移動の際には、下記のブログの地図に従って移動しました。 ca-voir.com

また、ハイキングコースの地図としてmaps.meを利用しました*8

少し歩いたところから、ウチヒサルを振り返るとこんな感じ。ウチヒサル城は近くで見ても面白いのですが、遠くからでも目立ちますね。

景色を眺めながらのんびりしていたところ、突然羊の群れが現れてびっくりしました。

なんとも絵になる。

さらに少し歩くと、谷底を見渡すことができます。

こちらはなんとも印象的な眺め。上記の大山のぶよさんのブログでは「天国への階段」と紹介されていました。 ちなみにこの写真を撮った地点は大丈夫なのですが、足元が非常に滑りやすいので、この先に進むのは危なそうです(どのみちルートはこっち方向ではない。)。

このあと谷底に降りるのですが、正直なところ、谷底に降りるルートは若干見つけづらかったです。

谷底には、上とはうってかわって緑豊かな景色が広がっていました。 写真中央の背の高い木はたぶんポプラの木でしょうか?(ポプラは乾燥に強い印象があります。)

春だからか、ところどころにたくさんの花を咲かせた木もありました。

目印(たぶん)のテープ。翌日のハイキングコースでも見かけました。全部のルートにあるわけではないですが、 一番メジャーなルートにはこれがあるみたいです。

さて、ピジョンバレーだけでハイキング終わりでも良かったのですが、タクシーの運転手からもらった観光地図では、ピジョンバレーのハイキングコースと、ホワイトバレーのハイキングコースが繋がっていました。ということで、「せっかくだから両方周ろう!」と進んだのですが、これは失敗でした。おすすめしません。というのも、道が不明瞭な上に、道が急な上に砂でかなり滑りやすいところが多かったからです。何とか突破しましたが、ホワイトバレーに行く場合は、大人しく引き返すなどした方が良いと思います。

なんとか突破したところ。登山をやってる人間ですが、足元が滑りやすくてきつかったです。もう一度書きますが、おすすめしません。

ホワイトバレーとラブバレ

詳しい情報は以下のブログを参照。 ca-voir.com

気を取り直して、ホワイトバレーに入ります。

クリーム色の美味しそうな(?)岩が印象的でした。

私が訪れたのは日が傾いた夕方だったのですが、もっと早い時間ならより白い岩肌を楽しめるのではないかと思います。

続いてラブバレー。こちらはキノコのような奇岩が見どころでした。ただ、「コース中ずっとキノコ岩が生えている」というほどの密度ではなかったと思います。

夕方だと影にになってしまっていたので、午前やお昼の方が良いかもしれません。

ギョレメに戻る

ハイキングを終えたら、チャヴシンまで出てそこからドルムシュに乗ればギョレメまで帰れます。 ただ、ハイキング終了地点からチャヴシンとギョレメは逆方向だし、ドルムシュを待つのも面倒そうだなと思い、ギョレメまで車道沿いを直接歩くことにしました。距離は確か2~3kmくらいだったと思いますが自信はありません。

基本的に歩道があったので、歩くにあたっては特に支障はありませんでした。 下の写真は一番きれいに舗装されていた歩道(さすがに道中全てここまで綺麗ではないです。)。

夕食

夕食はギョレメのホテル近くのケバブ屋でいただきました。確かアダナ・ケバブで、お値段は320TL。観光地価格ですね。

翌日に続きます。

amber-hist-lang-travel.hatenablog.com

*1:インフレが進んでいるので、今はもっと高そう。

*2:降雨量の少なさの結果なので、農業などのことを考えるとこんな気楽に捉えることはできないですが。

*3:このオトガルの写真は、翌々日の出発前に撮ったものです。

*4:これも翌々日に撮影したものです。

*5:確か、1kmあたり15TL、観光地などでの待機時間は7TL/分だったと思います。ただし、これもインフレでだいぶ変わってそう。

*6:本来はホテルの停電対策のつもり

*7:タクシーの待機料金のことを忘れており、後でこの分が財布にダメージを与えました。

*8:ただ、「これ本当に道か?」というような道も載っていたので、どこまで信じてよいかわからないです。